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特別対談 Talk&Talk 石橋みちひろ×森田浩之

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再び保守政治に戻さないために"参議院選挙の勝利”が重要

石橋みちひろ×森田浩之

アピール21では、「石橋みちひろ」さんとHPのコラム『政治ってなんだろう』でおなじみの政治学者・森田浩之さんとの対談を企画しました。本対談は、NTT労組新聞とタイアップして企画したもので、内容については新聞と棲み分けて再編集しました。“政治”にかける「石橋みちひろ」君の熱い思いをお伝えします。



1 職場めぐりにおける会員の反応

森田 さっそくですが、今度の選挙では、石橋さんは組織内候補として初めて与党側で選挙を戦うことになります。与党側での出馬という点で何か違いを感じることはありますか。

石橋 昨年4月から、全国の職場めぐりをスタートさせていますが、やはり8月31日以降は、「アピール21」会員の皆さんの期待感が変わりました。「当選したら与党の人間ですね!」と。それだけに、皆さんの民主党の政策に対する関心度も高くなっているし、政策一つひとつについて、より高いレベルでの説明を求められるようになってきました。そういう意味では、今後通常国会が始まると、ますます深い論議を求められるケースが増えてくるのではないかと思っています。

森田 職場めぐりを通じて寄せられた質問や意見の中で、一番関心が高かったテーマは何でしょうか。

石橋 「子ども手当」や「高速道路の無料化」など、民主党の『マニフェスト』の大項目で、かつメディアを賑わしている課題には皆さん強い関心をお持ちでした。一方で、同じ大項目でも農業問題などにはあまり関心がなくて、たまに兼業で農業を営んでいたりする方に意見を求められたぐらいでした。

個々の政策については、皆さんもいろいろと利害があるので、それぞれの政策についての反応は真っ二つというか、賛成する人もいれば、反対する人もいるという感じです。例えば、「子ども手当」も、正直言って実際に手当をもらえる人には賛成が多い。逆に、もらえない人には反対が多く、「税金をムダに使うな」と言われたりします。「高速道路の無料化」も同様で、恩恵を受ける人は賛成だし、恩恵を受けない人は反対というのが傾向ですね。

問題は「では、なぜ子ども手当を支給する必要があるのか」という大切な部分は、うまく伝わっていないようです。それを説明すると、「そういうことなんですね」と理解してもらえることが多いんです。もちろん「背景は分かったけど、やっぱり反対だ!」というケースもありますけど(笑)。もともと『マニフェスト』には、「子ども手当を月額2万6000円支給します」としか書いてありませんから…。

だからこそ「この政策は、こういう理由で社会全体のために必要です。ひょっとしたらあなたにとっては増税になって、短期的には負担になるかもしれない。でも中・長期的には、これをやることで私たちみんなが恩恵を受けるんですよ」といった具合に、掲げた政策をより分かりやすく説明し、理解を求めるのが政治家の責任なのだと改めて感じました。

石橋みちひろ プロフィール
石橋よしひろ

1965年7月1日、島根県安来市生まれ。1988年、中央大学法学部法律学科修了。1991年、米国・アラバマ大学大学院修了。1992年、全電通(現NTT労組)中央本部入職(国際部職員)。1994年、在シンガポール国際自由労連(ICFTU)アジア太平洋地域事務所に出向。2001年、国際労働機関(ILO)へ(在イタリア・トリノ)。2006年、ILO東南アジア太平洋諸島地域担当サブ地域事務所・労働者活動担当上級専門官に(在フィリピン・マニラ)

 
森田浩之 プロフィール
森田浩之

1966年生まれ、政治学者。聖学院大学で政治学を講義する一方、フリーの著述家としても活動。NTT労働組合の政治学習会では、全般的な政治・経済に加えて、「これからの労働運動」「若者と政治」「NTTをめぐる規制と情報通信政策の動向」「地方分権時代の政策立案」など、多彩な内容の講演を行なう。著書に『小さな大国イギリス』(東洋経済新報社)、『社会の形而上学』『情報社会のコスモロジー』(共に、日本評論社)など。

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